今回は、BPOについてです。
Business Process Outsourcingの略語ですが、コンピュータを使った外部委託を受託計算と呼んでいました。
IT分野だけでなく、人事・経理・販売等多岐に渡ります。
BPOの前は、BPAと言う概念があり、Business Process Automationと呼んでいました。
BPAだと、DXで触れたデジタイゼーションのレベルで、自動化した効率化しようと言う考え方です。
ただ自動化するだけでは、その業務プロセスが間違っていた場合間違いをかそくする事になります。
そこで、業務を見直して、得意分野を持つ外部に委託して、会社や組織はコア業務に集中すると言う考え方です。
DXで触れた、デジタライゼーションがこれに当たります。
以下に一般的なBPOの定義をご紹介します。
「BPOとは、企業活動における業務プロセスの一部を一括して専門業者に外部委託することです。対象の業務プロセスについて企画・設計から実施までを外部委託するため、アウトソーシングの中でも、外部委託先の自由度が高いことが特徴です。自社よりも優れた専門性を有する外部企業によるBPOを活用することで、企業は、経営資源のコア業務への集中やコスト削減、固定費の変動費化のみならず、より優れた業務品質を実現し、顧客への提供価値を高めることが可能となります。」
私が経験したBPOの事例をご紹介すると、以下の様になります。
1, 地方自治体の住民サービスを外部委託する。
住民記録・賦課計算・収納に始まり、周辺のサービス全般を委託する自治体が多かったと思います。
住民サービスと言っても、金を徴収するための業務です。
この例は、地方自治体のコアビジネスを殆ど威嚇しますから、自治体は窓口対応だけとなりました。
2, 大規模調査の外部委託
国勢調査・民間の市場調査等大量データ処理の委託です。
この場合は、処理と言うよりデータ入力代行に近かったです。
最近では、国勢調査はオンラインになりましたが、集計・統計データを利用するのは2年後ですから、全体の処理が効率化されたとは言い難いです。
3, ECポータル等の販売委託
このケースは、メジャーなポータルのブランドを利用して販売促進を図るものですが、実際には、代金決済や物流も含みます。
Websiteの件でご紹介しましたが、利用者はポータルとの棲み分けやビジネスポートフォリオの検討が重要です。
以上は一部ですが、今後ますますBPOは進展して行くと思います。
それに伴い、利用者は何を委託するのか、自分のコアビジネスな何で、役割分担をどうするか、等今後の課題が山積しています。
色んなBPOのサービスプロバイダは多くありますが、実際それを行っているのはグローバルでもごくわずかです。
ITに例を取ると、ハードウェア・ソフトウエアの販売と導入フェーズしか対応していないベンダーが殆どです。
また、大規模なデータセンターを持ちながら、中身は空っぽと言う例も多いです。
ユーザー企業のシステム部門を強化して、BPOを検討するのが現実的です。
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