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最近の技術職の方々には想像も出来ないと思いますが、以下のような事もありました。


1, バーコードリーダー


今では当たり前のバーコードですが、30数年前は印刷するのも大変でした。


日本語(漢字)対応がやっとの状況ですから、バーコードの印刷は漢字の一部をビットマップで登録して、一を考えて日本語プリンターで出力でした。


今ではファミリーマートに買収されたコンビニの処理で、各店舗からの発注データを問屋毎に分類して、発注伝票としてバーコード付きで印刷すると言う単純な処理でしたが、読めるかどうかの判別は人の目に頼っていました。


ある日、大丈夫と思ったバーコードが問屋で読めないと言う事が起こり、タクシーを100台以上呼んで、関東一円の問屋に届けると言う騒ぎになりました。


原因はトナーの劣化でしたが、大変な想いをしました。


後は曲面(丸いもの)では読めないとか散々でしたが、そのような経験を経て読み取り精度が上がりました。


2, フロッピーディスク


最近あまり見かけませんが、日本の発明です。


30数年前は標準と言うものが無く、メーカーにより違っていました。


IBMフォーマットに統一するのに特別なソフトが必要で、自腹で購入しましたが、会社には経費として認められませんでした。


運用で苦労したのは、バローズ製のスロッピーを変換すると、1セクター(256バイト)で一枚のフロッピーを使うので、大事でした。


3, カセットテープ


ガソリンスタンドのPOSデータはカセットテープでしたが、大量なため読み込むだけで徹夜とか、枚挙にいとまはありませんでした。


それで残業手当が出るのですから、会社は赤字でした。


この様な事がいくつもありましたが、根本解決にはならず、今でも似たような事が続いています。


最初のバーコード事件では、会社の前にラーメン屋の屋台がきましたが、アナログが確かな事もあるようです。


新型コロナのワクチン接種証明もかなりのアナログでしたが、下手にデジタル化して問題を起こすより、今のままが良いような気もします。

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