今回は、SIerについてご紹介します。
最近、主にQAに取り組んでいるサイトからSIerに関する情報提供の依頼がありました。
海外もしくは外資系企業の日本法人から見ると日本のSIerと言われている企業体は奇異に映るようです。
以下、三つの切り口でSIerを見ていきます。
1, 日本国以内の動き
日本では大手SIer(富士通・NTT data等)が案件受注して中堅に下請けに出して元受けの 大手は何もしない(出来ない)と言うのが一般的のようです。
先だって問題視されたみずほの件もそうでした。
元受けはNTTグループのSIerで約1000社が下請けでした。総予算が4000億ですから
1社平均4億です。
この形態は主に建設業に見られました。
ユーザーも気づき始め、何もしない大手を飛ばして、中堅が受注するケースも出てきてい るようです。
2, 日米の違い
USにはSIと言う感慨はあまり無いようです。
EDS等の例もありますが、USのユーザー企業は日本の様に丸投げはしません。
基本は内製です。
ですから、USのユーザー企業のIT要員の数だけ見ても、日本の2倍です。
日本のIT要員が殆どSIerに集まるのと大分違います。
ですが、最近では外資系の日本法人を中心に内製に切り替える動きが出てきています。
理由は、業務を知らないSIerに丸投げすると、使えない情報システムになる、社内にノウ ハウが残らない等が挙げられます。
,3, DXとSIer
先に紹介したように、日本は丸投げ、US(海外)は内製と言うのが大きな流れです。
もうお分かりの様に、日本とUS(海外)の違いは、SIerの違いではなく、ユーザー企業 の考え方の違いと理解すべきです。
日本でDXと騒ぐ割に全く進まないのは、ITに関する考え方の違いでしょう。
本来は技術職であるITを人月商売にしたのはSIerと言えるかもしれません。
ただ、大本の原因は日本のユーザー企業の丸投げ体質にあるのかもしれません。
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