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TRON

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今回は、TRONについてです。


TRONとは The Real-time Operating system Nucleusの略です。


下記の解説の通り、当時東京大学の板村健教授をリーダーとして推進された、産学共同プロジェクトです。


詳細は解説に譲りますが、1984年当時に以下の特徴を持つプロジェクトが発足したことは、日本のIT分野のレベルの高さを証明する事例でした。


1, 産学協同である事


2, 単なるパソコンなどのOSに留まらず、広くコンピュータのアーキテクチャである事


3, 世界標準である事


4, オープンソース(公開)である事


5, IOTに代表されるように事務処理だけでなく、制御やネットワークに対応した事


他にも色々ありますが、資金の様に言葉先行ではなく、確実に結果を出して、現在も様々な分野で社会に貢献している事を正当に評価する必要があります。


そして、現在のITと呼ばれる職種に従事している技術者も、このプロジェクチに学ぶべきだと思います。


TRONとは

「TRONプロジェクトは、1984年に発足した産学共同のコンピュータ・アーキテクチャの開発プロジェクトです。坂村健(INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長)をプロジェクトリーダーとし、組込みシステム向けのリアルタイムOSからIoTネットワークまで、様々なコンピュータ分野の開発を進めています。

TRONプロジェクトの成果は、自動車のエンジン制御、デジタルカメラや携帯電話などの情報家電といった民生分野の製品から、工場内の機械制御といった産業分野まで、さまざまな分野の組込みシステムに世界中で幅広く利用されています。」


オープンアーキテクチャ

「TRONプロジェクトは、開始当初からオープンアーキテクチャを前面に掲げてプロジェクトを推進してきました。オープンアーキテクチャを元に開発されたコンピュータがあらゆる機器に組み込まれ、私たちの生活をサポートするIoTネットワーキング環境を実現します。

TRONプロジェクトの成果物であるT-Kernel、μT-KernelなどのリアルタイムOSのソースコードは完全に公開されており、複製や改変、製品への利用も自由に行うことができます。」


国際標準化

「TRONプロジェクトでは仕様やソースコードをオープンにするだけでなく、ITUやISOなどの国際標準化団体に積極的に標準仕様を提案し、基盤技術の国際標準化に貢献しています。

米国の標準化団体 IEEE (Institute of Electrical and Electronics Engineers)が2018年に定めた小規模組込みシステム向けリアルタイムOSの国際標準規格IEEE 2050-2018では、トロンフォーラムが開発したリアルタイムOS μT-Kenrel 2.0の仕様がベースに採用され、最新のμT-Kernel 3.0はIEEE 2050-2018に完全に準拠した国際標準のリアルタイムOSとなっています。」


IoT-AggregatorとIoT-Engine

「TRONプロジェクトは開始当初から、コンピュータが組み込まれた身の回りのモノ同士がお互いに連携するシステムの実現を目標としてきました。この概念はIoTやユビキタスネットワーキングと言う名前で実現されつつあります。

この実現のために TRONプロジェクトが提唱しているのが Aggregate Computingであり、それを実現するしくみがIoT-Aggregatorです。

またIoT-Aggregatorと連携するエッジノードの標準プラットフォーム環境としてIoT-Engineを開発しています。」

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