今回は、人工知能(Artificial Intelligence)についてです。
人間の仕事を奪う、機械に支配されると言う脅威論から始まり、現在では、限られた範囲での応用が進んでいます。
画像認識や、保険などの見積もり、用途限定のロボット等がそれにあたります。
以下に概念と、歴史を紹介しますが、現在言えることは、AIは人間の代わりにはなれないという事です。
「人工知能というと、映画でよく見られるようにコンピュータやロボットなどの頭脳を思い浮かべるでしょう。広義には、その認識で間違いありません。より技術的に表現するなら、人工知能(AI)とは、人間が行う「知的活動」をコンピュータプログラムとして実現することと言えます。
現時点で人間の頭脳のような汎用(はんよう)的なAI(AGI:Artificial General Intelligence)はいまだに完成していません。現時点で実現しているAIは全て、用途が限定される、つまり基本的に1つの知的活動を専門に行う特化型のAIです。
技術的な面では、AI研究においてディープラーニング(深層学習)という革新が2006年に起こったことが、一番重要なきっかけです。ディープラーニングとは、ニューラルネットワークというネットワーク構造を持つ仕組みを発展させたものです。」
AIの歴史
第1次AIブーム(1950~1970年代)
「人工知能」という名前が初めて提起されたのは、1956年のダートマス会議です。ここからAI研究が本格的に始動し、1957年にはニューラルネットワークの基盤となるパーセプトロンという概念が考案されています。
これらの概念はルールや結果が決まっている世界でしか応用できませんでした。
第2次AIブーム(1980~1990年代)
しかしAI研究は1980年代に入ると、医療など特定分野の知識を蓄積しておき質問に答えるエキスパートシステムという技術を生み出し、これが世界中の企業でブームとなりました。この時代では、主に「知識」に関する研究が行われました。
エキスパートシステムは、データの収取などに大きなコストがかかり実用化されたとは言えません。
第3次AIブーム(2010年代~現在)
現在の画像認識中心の応用です。施設への入場券やセキュリティーに対する応用で現在の主流です。
現在の人工知能(AI)が抱える課題
現在のAIが抱える課題も幾つか提起されています。2018年ごろまでは、AIが人間を超越するシンギュラリティというAI脅威論がありましたが、最近ではトーンダウンしてきています。2019年ごろからは、主に倫理面での課題が数多く噴出しています。こういった課題に対処するために、各企業/組織が責任あるAIを実現するための基本原則を公表することが2021年以降は増えてきています。
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