プログラミングなどのミスに起因した「火消し」の話。、ハードウェアに起因した「火消し」の話に触れました。
今回は、プロジェクト管理の失敗による「火消し」の話です。
システムの開発や導入については、かなり前から工業化の取り組みがなされてきましたし、資格なども多数あります。
しかしながら、プロジェクト管理の不備による、事故や火消し案件はむしろ増えています。
多くの要員が参画するITプロジェクトでは、属人的な要素も多く、モノづくりの様に標準化が難しいのも事実です。
弊社もITに限らず、様々なプロジェクトを支援してきましたが、以下の基本的な機能や支店の欠落が多いです。
1, 計画を立てない
2, 設計をしないでいきなり作業に入る
3, 機能は定義するが運用や方式について考えない
4, テストをしない
5, 教育やトレーニングをしない
6, 人数や予算措置しかしない
挙げればきりがありませんし、こんな基本的な事はやっている、と思われると思いますが、
しかし、今までの経験から言うと、殆どの事故はこのような基本動作の不備に起因しています。
過去の大規模な事故やそのリカバリーは、原因は単純です。
「火消し」に入る時、多くのマネージャーは増員や追加予算を要求します。
これは間違いで、私はまず要員を減らしますし、予算はその時点で残っている範囲で出来る事、やることに絞ります。
後、原因は3つ以上ある事、時間をかけると原因は調査が難しくなること、関わる人が増えると新たな事故が発生する等の経験則はありますが、いったん止めてチェックする時のマニュアルも必要です。
弊社では、プロジェクトや運用しているシステムの監査リストを用意して、いくつかの会社やプロジェクトの問題をシミュレーションしました。
次回はその事例に触れます。
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