今回は、業務知識についてです。
業務知識ほど、誰もが必要性を感じている割に、曖昧な知識は無いと思います。
私は、BPOからITの世界に入りました。
お客様のデータをお預かりして結果をお届けする仕事です。
代行している処理の正確性、結果が正しいかのチェック、処理速度、セキュリティー等全てに責任を持ちます。
お客様の業務を分析してコンピューター処理が可能な形に設計する為にはある意味、お客様以上に業務知識が必要です。
運用管理については尚更です。
ITの世界では、常にコンピューターメーカーが考えたキーワードで方向付けられます。
つまり、ビジネスより技術が優先される傾向が強いのです。
最近では、DXやクラウドがそうでしょう。
しかし、それらが何なのか?どうやってビジネスに応用すべきか?について、説明出来る人は殆どいません。
私は、ITに関わる人達に必要なのは、ITの流行語ではなく、お客様の業務の理解や今後の変化への対応の仕方だと思います。
以下、業務知識についての書籍の著者の方の意見です。
「顧客のことが大好きで大切に思うなら、迷惑をかけないように勉強を始めましょう。それが顧客に対する誠意の証。業務知識を“使える知識”として習得するのに最適です。というのも、構成を考える段階から“使える業務知識”になることを最優先して作成してきたからです。最も注意を払ったのは構成面。具体的には、「どのようにして体系化するか?」をじっくりと考え、「なぜその業務が必要なのか?」を知ってもらえるように意識しました。パッと見ではわからない…本当に地味な工夫で伝わりにくいのですが、使える知識というのはこんな感じで考えています。
1, 業務担当者だけではなく、役員や経営者が会って話を聞いてくれる
2, 顧客に業務改善を含むシステム提案を受け入れてもらう
3, 部下や後輩から業務知識を教えてほしいと懇願される
4, 自分の持つ知識水準が「相手から期待され、信頼されるレベル」にある
5, 自分の知識に自信をもっている
インターネットが普及して、検索スキルやKnow Where(どこにその情報があるのかを知っていること)が重要だとか、Know Who(誰が知っているのかを知っていること)が重要だとか言われていますが、いやいやそんなことはありません。知識は自分の頭の中にあるからこそ使えるんです。
しかし、いくら知識の量が多くても、それすなわち“使える知識”ということにはなりません。自分で会話を組み立て、最適な粒度の知識を、最適なタイミング…最適な表現方法で言葉に載せるには、「知識が体系化されている状態」が不可欠なのです。
いずれにせよ、このように整理された状態にあるから、相手に依存せず、自分で“話”を組み立てることもできる。その結果、提案や説得・交渉の時にも自信を持ってアウトプットできるようになるのです。」
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