今回は、デザイン思考についてです。
このテーマを取り上げたきっかけは、別のブログ記事を参照していただいた方の中に、Hasso Plattner Institute of Design at Stanfordに所属されている方がいらっしゃったからです。
HPIでデザイン思考のコースがあるのは知っていましたが、少しご紹介したいと思います。
以下は、デザイン思考に関する紹介記事の抜粋です。
デザイン思考とは、デザイナーがデザインを考案する際に用いるプロセスを、ビジネス上の課題解決のために活用する考え方のこと。
ユーザー視点に立ってサービスやプロダクトの本質的な課題・ニーズを発見し、ビジネス上の課題を解決するための思考法として、注目されています。
実際にデザイナーが設計した衣服や建築物といった「デザイン」そのものと混同されがちですが、デザイン思考は、あくまでこれらのデザインが設計される際に用いられた思考のプロセスを示します。
また、ユーザーニーズを検証することで課題を発見するという観点は、個人の自由な発想や感性によって作品を創作する「アート思考」とは異なります。
DX推進の観点
デジタル技術の進化に伴い、あらゆる業種においてこれまでにない新しい製品やサービス、ビジネスモデルが続々と登場しています。そんななか、さまざまな企業が競争力の維持・強化を図るためDXを推進しています。
ユーザーの視点に立った”課題の本質の発見を特徴とするデザイン思考は、変化し続けるユーザーのニーズを発見し、前例のない問題の解決策を導き出さなければならないDX推進において必要不可欠な思考プロセスです。
IPAが2021年10月に発表した「DX白書2021」においても、DXにおけるデザイン思考の重要性が指摘されています。
サービスデザインの観点
サービスデザインとは、顧客体験のデザインのみならず、それを継続的に提供できる組織や仕組みもデザインすることで、新たな価値を創出する方法論。
サービスデザインを実現するためには、デザイン思考や人間中心設計などのユーザー視点に立った方法論を活用し、UX、CXを意識したサービスやプロダクトを実装することが重要です。
デザイン思考のプロセス
それでは、デザイン思考を実践するにはどのようなプロセスを踏めばいいのでしょうか。
最も代表的なものの一つに、ハーバード大学デザイン研究所のハッソ・プラットナー教授が提唱した『デザイン思考の5段階』で紹介されている5つのプロセスがあります。
これによれば、デザイン思考は「観察・共感」「定義」「概念化」「試作」「テスト」という5段階のプロセスに分けられます。(詳細は別途紹介します)
このプロセスは、デザイン思考独特の概念ではなく、アジャイル開発やチェンジマネジメントなどにも共通したアプローチです。
理論としては様々あり、重要な研究対象ですが、要はユーザー視点のデザインという事です。
例えれば、マーケットインとプロダクトアウトの違いに近いです。
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