今回は、中小企業のIT化についてです。
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政府も取り組んでいますが、一般的な方針を提起するのみで具体策がありません。
そこで、2つの事例から学びたいと思います。
1, 安心できる働き方を求めて
・福岡県春日市の株式会社お掃除でつくるやさしい未来は、主に集合住宅の共用部の清掃を行う企業である。スタッフの9割以上を短時間雇用で契約する子育て世代の女性が占めているため、女性の働きやすさを優先し、集合住宅の共用部の清掃に的を絞った。
・同社は、既製のクラウド型コミュニケーションツールを導入することにした。複雑に作り込んだものではなく、ツール内にあらかじめ用意された社内限定の電子掲示板やチャット、メールなどの機能を使って、全社的な清掃品質の確保とモチベーションの向上を図ることができた。
・クラウドサービス導入後5年間で営業エリアの市区町村数は11倍、清掃契約棟数は7倍、雇用者数は3倍に伸びた。
2, 新たなビジネスチャンスを求めて
・埼玉県秩父市の旅館 比与志は、1963年に創業した、全7室の旅館である。同旅館では、30代女性をメインターゲットに定め、2019年6月にはインスタグラムによる情報発信を開始し、業績は好転した。しかし、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされた。
・休業中にも顧客維持と新規顧客開拓のためのインスタグラム発信は継続した。一方、地域全体で秩父を盛り上げる必要性を感じたこともあり、地域の事業者と連携した。
・2020年6月下旬に営業を再開すると、順調に予約が入り、2020年全体では前年比95%の売上げとなった。
上記の事例には以下の共通点があります。
1, 目的が明確
2, 身近な物を使う
3, モチベーション・コラボレーション
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