今回は、ガバメントクラウドについてです。

デジタル庁が唱えるこの構想は、具体性も無く、学ぶべき事例も無く、ただただ箱が増えて混乱を助長しているように見えます。
内閣官房「IT」戦略推進室、デジタル庁、PMO、PJMO、政府DX推進室等が具体例ですが、実態は何も進んでいません。
また、「クラウド」ありき構想が進んで、中身の検討や、標準化の検討は全くなされていません。
各省庁の業務も知らず、住民サービスの窓口の立ったこともないデジタル庁と民間登用のメンバーに期待する方が無理なのかもしれません。
デジタル競争力世界29位の実力かもしれませんが、以下の抜粋記事の内容を十分検討すべきです。
「政府情報システムのクラウド活用を巡り、不協和音が生じている。
不協和音の一例が、2022年春にデジタル庁が各府省庁に対して実施したアンケートに見て取れる。内容はガバメントクラウドの利用に関するものであった。
ところが、ある府省庁は「ガバメントクラウドを利用しない」と回答を返した。
原因はデジタル庁にある。ガバメントクラウドは複数の民間クラウドサービスから成る「マルチクラウド」であり、民間クラウドサービスはデジタル庁がクラウド事業者と契約する。
クラウドベンダーの選択肢が無かった事、既存システムからの移行作業や移行後の運用について検討の甘さが露呈したことなど、現場を無視したデジタル庁の一人芝居と言える。
デジタル庁が与えられた役割を果たすには、乗り越えるべき3つの課題がある。
1つ目が、デジタル庁が「具体策」を提示できていない点だ。
課題の2つ目は、各府省庁におけるシステム管理・推進体制が十分でない点である。
最後の課題は、デジタル庁内で各府省庁との連絡ラインが複数に分かれ、混乱を招いているという課題だ。」
デジタル庁は、新にWeb3の検討チームを発足させたようですが、「お役所仕事」や「お勉強モード」からそろそろ脱却しないと、デジタル庁の存在が危うくなるかもしれません。
Comments