今回は、Integration(統合)についてです。
統合にはいくつものレイヤがります。以下に例を挙げます。
1, システムインテグレーション
2, 経営統合
3, 製販物統合
1, システムインテグレーション
これは、かなり前から企業の情報システムの課題に挙がってきました。
各部門や、関連会社毎にバラバラのシステムを連携させてあたかも一つのシステムの様に運用する事です。
システム統合が必要になる理由はいくつかあります。
・サブシステム毎に各ベンダーに発注して連携が難しくなった。
・新しいシステムを開発したが、既存のシステムとの連携が取れない。
・企業間のネットワーク接続の必要性が急にました。
等ですが、これは、システムを使う当事者であるユーザー企業がグランドデザインをせずに、開発作業を優先させたり、ベンダーに丸投げしたりの結果です。
2, 経営統合
これは、企業の経営資源を有効に管理するもので、ERP等の統合ソフトウェア等がそれにあたります。
また、これは企業の内部統制の強化の為でもあります。
もう少し広く見ると、企業買収や合併もこれに入ります。
いずれにしても、経営統合の場合は、単に情報システムの問題ではなく、人事面や、会計、法務等多岐に渡り、非常に難しい取り組みになります。
3, 製販物統合
これは、広く製造業で挙がってきた課題です。
システムインテグレーションの要素もありますが、殆どの製造業では、製造(調達含む)・販売・物流は別々にシステム化され、運用も別々です。
その結果、各業務の連携に人手が介在し、ミスや障害の原因になります。
システムインテグレーションで触れた、ERPの導入もこれらの課題を解消するために推進する事が殆どです。
以下に、システムインテグレーションを中心とした解説をご紹介します・
「システムインテグレーション(System Integration:SI)とは、企業の情報システム(Information System:IS)の構築を請け負うITサービス(ITコンサルティング、ITソリューション)を指す。またSI事業者をシステムインテグレーター(SIer)と呼ぶ。
工学においては、システムインテグレーション (system integration) は複数のコンポーネントサブシステムを1つのシステム (システムが包括的な機能性を提供できるよう連携するサブシステム群) に統合し、そうした複数のサブシステムが共に1つのシステムとして確実に機能するようにするプロセスであると定義されている。情報技術では、異なるコンピューティングシステムとソフトウェアアプリケーションを物理的または機能的に接続し、1つの連携したシステムとして振る舞わせるプロセスであると定義されている。
システムインテグレーターは、コンピュータネットワーク、エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション、ビジネスプロセス管理、または手作業のプログラミングといった多様な技術を用いて複数の個別システムを統合(英語版) する。ソフトウェアの受託開発を専門とするソフトウェアハウスがプロジェクトに参画することも多い。
システムインテグレーションは、「顧客に対する価値の向上を重視」 (例: 製品品質と性能の改善) しつつ、同時に価値を提供する (例: 運用コストの削減、応答時間の改善) ように既存の複数のシステム (互いに異種システム(英語版)であることが多い) を統合することを伴う。インターネットで接続された現代の世界では、システムインテグレーションエンジニアの役目は重要である。構築中のシステム内での接続と導入済みシステムへの接続の両方に対応するよう設計されるシステムが増えているためである。」
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