私は常々IT業界などと言う業界は無いと思ってきました。
形の上ではITとのかかわりは40年近くになります。
ただ、主に供給側で、利用する側に立ったのはパソコンやSNSくらいです。
お客様(IT業界があったとして)との関わりも普通の人とは違い、CEOやCIOのレベルで、自治体では市長さんとかともお会いしています。
では、何故IT業界などと言うものは無いと言うのか、それをこれからご紹介してゆきます。
世の中に技術と言うものは星の数ほどありますが、大まかに分けると作る技術と利用する技術があると思います。
職人や農業などの生産者の技術が作る技術で、日本の産業で言うと素材や部品がこれに当たります。一方利用技術は料理人や企画をする人、製造業で言うと家電などの完成品、コーディネーターやコンサルタント、ITとの関わりで言うと事業会社のシステム部門が利用する側で富士通などのコンピューターメーカーが供給側になります。
特にITやコンピューターと言うくくりでは、政治や行政(経産省等)が利権目当ての「産業育成」を行った結果、本来ユーザー側が主体のコンピューターの利用技術をゆがめてしまった感じです。
今のデジタル何とかもそうですね。
SAP等のERPを扱ってきた経験から言うと、ITとは経営者のもの、もう少し言うとERP等の経営に直結したシステムでは、経営者の力量の差が成否を分けます。決して情報システム部長ではありません。
それでCIOやCTOと言う概念が出てきて、情報は経営資源と言う考えが広まりました。
私の良く知っている人もCIOになりましたが、何をやっているのか良く分かりません。
日本には、情報システム部長はいても、CIOはいないのかも知れません。
この様な話は大学などの高等教育でも同じで、情報を扱う科目の教授などは評論家に過ぎません。
これから、出来るだけ実例を交えてメッセージしていきます。
都合の悪い人も大勢いると思いますが、事実を変えることは難しいでしょう。
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