今回は、オフショア開発についてです。
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私は今まで、インド・中国・ベトナムでオフショアの経験があります。
オフショア導入時には、以下の様なメリットが言われてきました。
<メリット>
1, 安価な労働力
2, 労働力供給市場の安定
経験から言えることは、少なくとも日本では、基幹システムのオフショア開発は向いていないと言う事です。
1,インド
業務知識が無いのでソースコードと1:1レベルのスペックを提供しないとコーディング作業が出来ない。
2, 中国
テストをしない。
3, ベトナム
日本とベトナムの間に、ブローカーが存在し、高い手数料を要求されるので、返って高額になる。
全般には、新規のコーディングしかできず、メンテナンスは無理。
オフショア会社の位置づけによっては、営業活動も必要。
日本語が出来ないので、顧客との打ち合わせに同席出来ない。
アウトソーシングも出来ないので、基幹システムは対応できない。
等、デメリットの方が大きいです。
以下に、一般的なオフショアのデメリットと対応策を紹介します。
<デメリット>
・小規模開発ではコストメリットが効きづらい
・言語の違いから生じるデメリット
・時差から生じるデメリット
・文化の違いによるデメリット
・ビジネス習慣の違いによるデメリット
<対応策>
・10人月以上の案件を選ぶ
・独立性の高い案件を選ぶ
・ラボ型開発で業務知識を覚えさせて、中長期的に使う
・コミュニケーションの内容を決めたうえで、可能な限り言語化する
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