今回は、製造原価についてです。
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一言で言うと、工場で製品の製造に関わる費用の事です。
製造業にとっては非常に重要な指標であり、商品の価格を決めるに当たっても最も影響力があります。
最終的に商品の売上を上げるためには、販売原価等の販売管理費もかかりますが、最も重要なのは製造原価であり、製造原価を適切に管理できないと利益を上げる事は出来ません。
現在、為替の影響にスポットが当たっていますが、それは以下の原価の三要素の経費に過ぎません。
また、製造原価を下げるため、中国を始め海外生産に取り組む製造業が多いですが、それは労務費が安くなるだけです。
部品の調達や品質管理を考えると、むしろ製造原価は上がると言うのが一般的な評価です。
最終組み立てを国内み戻す動きは、自然な流れと言えます。
以下、Wikipediaによる製造原価及び総原価に関する解説です。
製造原価は、当期に完成した製品に対する原価なので、次式のように算出される。
当期の製造原価 = 期首仕掛品棚卸高 + 当期製造費用 - 期末仕掛品棚卸高
製造費用の内訳は「原価の三大要素」と呼ばれる、以下の3つに区分される。(「形態別分類」)
原価の三要素
材料費 物品の消費によって生じる原価要素
労務費 労働力の消費によって生じる原価要素
経費 材料費と労務費以外の原価要素
さらに、各要素は製品との関連により、直接費と間接費に区分される。直接費は製品に賦課(直課)されるのに対し、間接費は一定の配賦基準に従って、各製品に配賦する必要がある。(原価計算を参考)製造原価が大きくなると、製品を販売するときの利益が少なくなってしまうため、製造原価は製造業にとってはポイントとなる部分である。
原価構成
総原価 製造原価 製造直接費
製造間接費
間接経費
営業費 販売費
一般管理費
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