火消しについて原因別の事例をご紹介します。
意図しないミスによる事例は以下です。
2016年2月に起きた、JAXAが打ち上げた天文衛星「ひとみ」のケースです。
単純ミスとは言い切れませんが、人為的なミスが原因と発表されています。
以下概要です。(日本経済新聞)
2月に打ち上げたX線天文衛星「ひとみ」が、早々に運用断念に追い込まれた。姿勢の確認に異常が起き、プログラムの不備や入力ミスなどが重なって、わずか6時間半で空中分解した。衛星は通常、さまざまなミスや不具合が起きることを織り込んで設計・運用される。ひとみはその想定が甘く、必要な対策を取っていなかったことが急激な破壊につながった。
類似の事例は、名古屋空港で起きた中華航空機の墜落事故等があります。
これらは、制御システムの誤動作等ミスや不具合は起きるものとの前提を想定せずに設計開発された事に起因しています。
所謂「設計バグ」です。プログラム作成時やデータ(パラメータ)入力の単純ミスで片づけられるものではありません。
リスクを事前に考慮して予防措置を取ったり、事故原因を今後に活かす必要性を表しています。
この「ミス」を事後に活かした結果、後の小惑星探査機「はやぶさ」の成功をJAXAにもたらしたのかもしれません。
故意のバグ(犯罪)には以下の例があります。
銀行預金の利息を着服する
預金の利息計算時には必ず1円未満の端数が生じる。この端数は微々たるものであるが、全ての口座から端数を集めれば大金になる。
実際に1960年代後半、アメリカ・ニューヨークの銀行で、プログラムに細工をして1セント未満の端数処理を四捨五入からすべて切り捨てに変更し、切り捨てられた端数を自分の口座に振り込ませるように改竄する事件があった。
このことから、勘定系のシステムを設計・構築する際には、1円未満の端数を常に考慮し、丸め処理を行う際には細心の注意を払う必要がある。
いずれにしても、ミスは起きるものとして予防する、起きてしまったら教訓を対策に繋げる事しか根本的な解決策は無いようです。
日本のコロナ対策やオリンピックの強硬から何を学んだのでしょうか?
Comments