プロジェクトと聞くと、殆どの方はITの導入や開発プロジェクトを思い浮かべると思います。
それは、プロジェクトの一部であって正確ではありません。
例えば、NASAのアポロ計画もプロジェクトです。
組織的には、恒久的な固定組織ではなく、目的と期間を持ったものは全てプロジェクトと言えるのかもしれません。
私の場合も、多くのITプロジェクトは経験しました。
一方では、以前紹介したIBMとのアライアンスもプロジェクトですし、大規模案件の受注を目指した、アカウントチームの運営や、人事制度の改革、会社の設立もプロジェクトでした。
世の中の組織は、概して恒久的なもので、放っておくと、目的も納期もなくどんどん複雑化、肥大化してゆきます。
永田町や霞が関が好例です。
あそこ迄行くと、組織を維持するための組織を生み、一度壊さないと永遠に増殖を続けるでしょう。
また、見方によっては、通常のライン組織のリーダーは誰でも務まりますが、プロジェクトのリーダーは、それに比べて属人的な要素が強いと言えます。
今、組織に求められるのは、プロジェクト指向かもしれません。
そうなると、定年等と言う概念は不要だし、長く勤めていれば昇進すると言うのも、おかしな話になります。
あと一つ、組織の弊害に触れると、軍隊もそうです。
日本で言えば、日露戦争時の連合艦隊や満州軍は、戦争が終われば、さっさと解散しましたが、昭和になって、軍属を維持するため、軍隊が恒久化する過程で、おかしな戦争を生んだのも、弊害です。
最後に、プロジェクトは始めと終わりがありますが、やるかやらないかを決める必要もあります。
本当に必要があるか無いかを見極めないプロジェクトが増えると、失敗する確率も増えます。
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