前回はプロジェクトとは?と言う内容でした。
そんなに簡単に説明できることでもなく、これからも新しい形のプロジェクトも出てくると思います。
今回は、私が覚えている若しくは、もしくは、書籍などで触れた、過去のプロジェクトのご紹介です。
1, 霞が関ビル
このプロジェクトは、以下の内容でNHKでも取り上げられました。
昭和43年に完成した「霞が関ビル」は、地上36階、高さ147mで、
日本初の超高層ビルである。それまでは、建築基準法により、ビルの高さ
は31メートルに制限され、地震と台風の国・日本では、高いビルの建設
は不可能とされていた。工事は、鹿島建設の二階盛(ニカイセイ 50
歳)をリーダーに、35歳以下の技術者によるプロジェクトで、日本初の
難工事に挑んだ。番組では、二階盛と若手技術者の奮闘を軸に、困難をど
のように乗り越えて日本初の摩天楼を完成させたのか、1000日の熱い
ドラマを、再現映像を織り交ぜて紹介する。
2, 第一勧業銀行合併プロジェクト
1971年、第一銀行(国内資金量順位6位)とかつての特殊銀行だった日本勧業銀行(同8 位、勧銀)が合併し、総資産では富士銀行を抜いて国内第一位の都市銀行として誕生し た。都市銀行同士の合併は第二次世界大戦後初であった。この合併には神戸銀行が加わ る計画もあったが、同行は離脱、翌々年に太陽銀行と合併し太陽神戸銀行が発足する運 びとなる。
第一・勧銀はこの合併について「第一の店舗は東京圏中心で、融資先には重化学工業が 多い。一方、勧銀の店舗は地方部にも分散しており、融資先には中小製造業及び流通・ 運輸・小売業が多い。このため補完効果が高いうえ、互いに中位行でかつ非財閥系であ り、 対等合併が可能である」とその意義を説明した。特に第一側には財閥系銀行との合 併にアレルギーを示す人間が多く(詳細は後述)、勧銀が非財閥系であることは合併相 手の選定において極めて重要な要素だった。
大蔵省は、「規模の利益を生かし、経営基盤の強化を図り、さらに国民経済の要請に応 えることは、金融効率の趣旨にかなうもの」とこれを評価し、後進のみずほ銀行はホー ムページにおいて「国民各層と広範なお取引を頂き、真に国民的、中立的な銀行をつく り上げてきました」とし、非財閥系かつ全ての都道府県庁所在地に支店を置いた合併行 の特徴を評している。
3, スエズ運河プロジェクト
スエズ運河(スエズうんが)は、地中海と紅海をスエズ地峡で結び、アフリカとアジアを 分断するエジプトの人工海面水路である。1859年から1869年にかけてスエズ運河会社に よって建設され、1869年11月17日に正式に開通した。スエズ運河は、地中海と紅海を経 由して北大西洋と北インド洋を結ぶ水路で、アフリカ大陸を回らずにヨーロッパとアジ アを海運で連結することができる。例えばアラビア海からロンドンまでの航行距離を約 8,900km短縮する。2012年には、17,225隻(1日平均47隻)の船舶が運河を通過した。 運河は北端のポートサイドと南端のスエズ市タウフィーク港を結び、中間点より北に3キ ロメートルの運河西岸にはイスマイリアがある。
建設当初のスエズ運河は全長164キロメートル (102 mi)、深さ8メートル (26 ft)だった が、その後何度かの拡張工事を受け、現在では全長193.30キロメートル (120.11 mi)、深 さ24メートル (79 ft)、幅205メートル (673 ft)となった。
他にも多くの歴史的なプロジェクトはありますが、今回は国内2つ海外1つのご紹介です。
これらの特徴は、以下だと思います。
1, 大規模ではあるが、国家や政治・行政はあまり関わっていない。(第一勧銀は大蔵省)
2, メンバーが若い。
3, 規模の割に期間が短い。
4, 既存の概念にこだわらない。
また、現在の大きなプロジェクトは、以上の特徴とは真逆の特徴を持っている。
これについては次回に触れます。
Comments