今回は、SAPのプロジェクト管理手法ASAPのご紹介です。
当たり前ですが、パッケージであっても効果的なプロジェクト管理手法は必要です。
それがASAPですが、簡単に説明すると以下の様になります。(英語ですが)
・ASAP stands for Accelerated SAP.
・Its purpose is to help design SAP implementation in the most efficient manner possible.
・Its goal is to effectively optimize time, people, quality and other resources, using a proven methodology to implementation.
ASAPは以下の5つのフェーズからなります。
• Phase 1 Project Preparation
• Phase 2 Business Blueprint
• Phase 3 Realization
• Phase 4 Final Preparation
• Phase 5 Go-Live and support
Phase 1 Project Preparation
プロジェクト準備のフェーズで、他のプロジェクト管理手法での計画フェーズです。
予算や体制、スケジュール導入範囲等の重要な事を決めてゆき、次のフェーズのインプットになります。
プロジェクトメンバーに対する初期トレーニングもここで行います。
Phase 2 Business Blueprint
実際に導入後、どのようなビジネスプロセスになるかを決めてゆきます。
現状業務の分析や有るべき新業務プロセスを定義して、影響度や改革ポイントを洗い出
ます。
このフェーズは、プロトタイプアプローチを取ります。
ここで定義した新業務が次のフェーズ3のインプットとなり、と同時に業務や現場、実際
組織変更にも結び付きます。
Phase 3 Realization
実装フェーズで、パラメータのコンフィグレーションや差分の開発インタフェースの開
を行います。
このフェーズで新業務ロセスの承認も行います。
また、ユーザーへのナレッジトランスファーも重要な項目です。
Phase 4 Final Preparation
最終準備のフェーズで、マスターデータの整備や移行方法を決定します。
このフェーズが一番時間もかかり、最も重要なフェーズです。
実際にオペレーションを行うエンドユーザのトレーニングも、このフェーズです。
Phase 5 Go-Live and support
本稼働に必要な移行その他の作業を行うフェーズです。
多くのプロジェクトでは、プロジェクトメンバーやパワーユーザーがヘルプデスクを担
ます。
財務諸表等に影響が出る場合は、ここで監査の承認を得ます。
これらの5つのフェーズの工数割合は、プロジェクト準備や本稼働準備が殆どで、実際の
コンフィグレーション等の割合は低くなります。
プロジェクト管理はプロジェクトに必要な資源を有効に配置、実行する事が最大の目的に
なります。
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