今回は、主なプロジェクトについてのご紹介です。
最初のプロジェクトは、SII科学機器事業部のプロジェクトで、本社の会計システムと秋田の時計の駆動部分(ムーブメント)の導入は終了しており、科学機器は3つ目の別システムになります。
別ですから、会計と秋田の時計関係の事業部とは全く連携せずに、会計データは月に1回決まったフォーマトで本社に伝送します。
いくら、事業毎にリアルタイムの仕組みを導入しても、販社の会計システムに反映されるのは1ヶ月以上遅れます。
これは、最初の会計を導入した時、担当したBIG4と言われる会計事務所が、会計のみを考えて、全体のデザインを怠ったからに他なりません。
余談ですが、この会計事務所は、他の顧客でも同様のミスを繰り返しています。
話を戻して、科学機器事業部では、計測機器と言われるプローブ顕微鏡や分析機器と言われる熱分析や、微量元素分析機器を生産しており、製品群も大きく計測と分析に分かれています。
スコープは、コアと言われる、SD/PP/MM/CO/FIで事業部内では、ほぼリアル
タイムを実現しました。
プロジェクト管理のメソトロジーは、恐らく日本で初めてとなった、ASAPを使いました。
この時の、MS Projectのスケージュール表や、プロトタイプシナリオは、ソリューションデータベースの中の、プロジェクト管理に登録して、他のパートナー案件の初期トレーニング等に使われました。
期間は、2年で少し長めでしたが、SAP Japanのコンサルティングがプロジェクトを遂行したごく初期の実績にもなっています。
これと並行して、日立のパソコン事業部と、JAEと言う航空自衛隊にコネクターを納入している会社のプロジェクトとの3プロジェクト掛け持ちでした。
日立のパソコン事業部は、これも会計事務所が担当し、彼らが分からない部分を全部対応する形でした。
会計事務所の特徴は、会計の事しか分からないので、分からないところをほったらかしで、分かるところだけインプリするので、後から対応しても全体として統合された例を、私は知りません。
JAEはエンドユーザーだけで導入した、日本では希なプロジェクトでした。
また、航空自衛隊が主な納入先なので、受注生産が主体の珍しい生産管理になります。
担当者は優秀で、モジュールと言われる狭い範囲の機能には詳しかったです。
どれだけ詳しいかは、ドイツの開発部隊も日本にJAEと言ううるさい客がいると有名でした。
ただ、あと半年のタイミング、つまり結合テスト以降を担当しましたが、業務プロセスに沿って最終的なテストには入ると、出てくる問題はモジュールに限定したものではなく、他にモジュールとの連携や、場合によっては業務を変えなければならないケースも出てきました。
こうなると、モジュール単位の担当では対応が出来ずに、大混乱となり、機能の問題は、ドイツの開発、業務の変更は、役員に相談しながら進めてゆきました。
この3つが一段落して、私は、プロセス業界(石油・化学・製薬等)のコンサルティング責任者に進み、更に大型のグローバルプロジェクトを担当しました。
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