今回は、High Tech Sectorについてご紹介します。
このセクターは、製造セクターと言う大きな業種別セクターの一部でした。
製造セクターは以下の3つに分かれていました。
1, High Tech
2, Auto
3, Other
1のHigh Techは、Sony日立等、ある意味日本の花形産業です。ただ、日本の企業の殆どは、製造業で製造業の殆どがHigh Techですから、漠然としすぎて「これを売る」と言う具体性に欠けました。
2のAutoは自動車とその関連会社で、当時完成車の顧客な未だなかったので、部品やそれを扱う商社などで、3のOtherは航空機関連などその他でした。
見方を変えると、日本企業の殆どは製造業で、これは輸出産業です。製造業と言う括りの殆どはHigh Techになり、製造業の市場を作るのはHigh Techの役割で、売上予算の殆どはHigh Techでした。
後の2つは、1年間1つか2つの顧客の対応だけで、市場と言う考えはなかったようです。
High Techの特徴は、社員数に対する導入ユーザー数の割合が、10%くらいで、試作のような導入を繰り返して、時間ばかりかかって売り上げも立たないで、顧客としてもプロジェクトの件結果が出ませんでした。
以前のプロセスの真逆でした。プロセスは素材産業で、輸入産業と言えます。
High Techはノルマだけ大きくて、難しい業界と言えました。
ですから、特筆するプロジェクトはありませんでした。
1年後、ペネトレーションの低い製造セクターと反対に高いプロセスセクターが統合され、プラスマイナスゼロの良く分からない組織になりました。
私は、プロジェクト全般のレビューや品質管理。リスク管理の仕事に移り、頑張を離れて、やがて、SAPを卒業しました。
それから約15年、SAPを外から見てきました。
次回は、このシリーズの纏めとして、SAPの現状と今後を私なりに見てみたいと思います。
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