今回は、ソフトウェアの第三者保守サービスについてです。
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ソフトウェアやシステムの保守はユーザー企業にとって大きな課題ではあります。
保守と言えば、システムのお守りの様なイメージもありますが、実際は以下の様に大変な作業です。
1, 社内外の変改に対応し見直しや修正を行う。
2, 外部からの不法侵入や災害に備える。
3, レスポンスやスループットを維持する。
4, 万が一障害が起きた時は、善後策を講じ復旧を行う。
最近、ソフトウェアの保守料を払うな、アップグレードをするなと言う会社やその広告を眼にします。
彼らの狙いが良く分かりませんが、おそらく以下の内容だと思います。
1, ソフトウェアの保守料は高いし無駄である。
2, アップグレードしなくても使う分なら大丈夫。
3, 我々に任せれば大丈夫。
4, どんなパッケージでも対応できます。
これらの結果起きる事は以下の通りです。
1, ユーザーは必要な法制度対応等に追加開発で対応する。
2, パッケージを入れたのに、スクラッチ開発のシステムと同様の保守料がかかる。
3, ユーザーのシステム部門は保守や維持管理に追われ、攻めのシステム化ができない。
4, 結果ベンダーロックインになる。
保守料金不要や、任せろと言っている会社が保守を出来るはずが無いので、結果として、DXへの取り組みが遅れます。
過去、ハードウェアベンダーによるロックイン、ソフトウェアベンダーによるロックインが起きてきました。
次は、この第三者保守によるロックインが起きる可能性もあります。
私も運用保守の経験者であり、知り合いにも得意分野でレガシーの保守を請け負っている人もいますが、保守料金が安くなりますと言うような甘いものではありません。
確かに、ハードウェアベンダーやソフトウェアベンダーよる横暴とも言える対応が原因の一つです。
ユーザー企業は、自分たちの課題も含め、慎重になるべきだと思います。
最後に、私の古巣を退職後、第三書保守を商売にしている人もいますが、どうも笛薄のユーザーを狙い撃ちしているようです。
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