今回から、またプロジェクトに戻ります。
と言っても所謂ITプロジェクトではありません。
2001年から2002年までの2年間、当時私が社属していたSAP JapanとIBM Japanとの間のStrategic Alliance Center (以下SAC)日本語名:戦略的業務提携プロジェクトのご紹介です。
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当時の日本IBMの売上規模は約2兆円・社員数約2万人で、SAP Japanは売上規模約700億円・社員数約700人でした。
これだけ見ると、吸収合併もしくは企業買収の準備委員会と言う感じですね。
このプロジェクトが、2年間を経て何を行い、どんな結果を出して行ったのか数回に分けてご紹介します。
互いの業績や、コミットメントに関する情報は基本的にメディアに紹介されていますので、出来るだけ事実をお伝えしますが、そうでない部分もあります。
1, 背景
ご存知の方も多いと思いますが、SAPと言う会社は今から約50年前、当時のIBM Germanyの技術者であった、Hasso Plattnerを中心とした5名で設立されました。
SAPもベンチャーから成長し、日本にも進出しました。
日本にも、アライアンス部門は存在し、日本IBMも主要パートナーでしたが、ドイツ本社 から見ると、日本での両社のアライアンスはグローバルからはかなり遅れていました。
この時点で、ドイツ本社のIBMとのグローバルアライアンス責任者(マーケティングの責 任者でもある)から、日本での取組強化の要請があったようです。
2, 発端
私は2000年当時、あるインダストリーセクターのコンサルティング本部長として様々な お客様とご一緒して、営業との連携も相乗効果を発揮して、かなりの業績を上げましたか ら、営業本部長も私も2001年以降も同様の体制で進むものと思っていました。
そんなある日、突然サービスを統括していた副社長から、あるお店に19:00に来るように 言われ、行ってみると私以外のコンサルティング本部長が既に来ていて、私をIBMとの アライアンス責任者にするための説得場面が用意されていました。
3, 初対面
ともあれ、先方と会ってみない事には話にならないので、その場ではそれだけ決めて、顔 合わせは後日でした。
日本IBMは理事の方と担当部長、SAP Japanは副社長と私で最初にお会いしたのは、 2000年の9月頃だったと思います。
その場で決まったのは、組織名(プロジェクト名)・参加メンバー・場所・開始時期くら いで、何をやるのかは当事者で考えるしかありませんでしたが、ともかく2000年のイン ダストリーセクター本部長のまま、SAC本部長の仕事がスタートしました。
次回は、最初の取り組みなどを中心にご紹介します。
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