今回で、一旦結果をご紹介してまとめとします。
2年間を5回でご紹介するのは難しく、省略した部分も多くあります。
実質2000年の9月にスタートしたIBMとSAPのStrategis Alliance Projectは約2年をかけて進んで来ました。
詳細は様々ありますが、合意した覚書の順に結果をご紹介します。
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1, IBMチャネルのソフトウェアライセンス販売
・2001年約20億円の売り上げは、2002年には倍増の40億円でした。
2, IBMの導入プロジェクト
・件数ではなく、日本IBMのSAP Businessのサービス売上は、2001年約300億円から
2002年に約3倍の900億円でした。
3, AS400プラットフォーム
・このセグメントは正確な数字はありませんでしたが、IBMチャネルのソフトウェア
ライセンス販売の40億円を達成した最後の案件はAS400の案件でした。
これには、AS400の販売価格をR/3搭載の場合に、70%OFFと言う戦略的価格戦略も
ありました。
4, DB2
・日本のSAPマーケットにおけるDB2の意利上げインシェアは、2001年約10%から
2002年には約50%でした。
これには、SAP Japanの営業がライセンス販売の際に、DB2を選択してクローズした
場合、トロントにあるIBMのDB2研究所に研修に行けると言うキャンペーンもあり ました。
定量的な成果は以上ですが、主な定性的な成果は以下です。
1, DB2のインシェアを大幅に向上させたことにより、ORACLEのシェアが激減し、IBMは
DB2のシェアをORACLEから奪還し、SAPはERPで競合していたORACLE EBSの
資金源を断つことに成功しました。
2, 何よりも、IBMとSAPのトップから現場までの関係が良好になり、お互いのビジネスを
2倍・3倍に伸ばすことが出しました。
最後に、2003年1月2日にシンガポールでIBMとSAPのAPACキックオフミーティング
が開催され、私も出席しました。
70名近い出席者の前で、日本チームは最後のプレゼンテーションでした。
私の英語力の問題で、わずか5分程度の発表でしたが、結果を出したのは日本だけで、これからのAPAC取り組みが待たれます。
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