「超」整理法は元大蔵官僚で一ツ橋大学の教授であった野口悠紀雄さんの著書です。
25年以上前の著書ですが、今でもビジネスパーソンを中心にかなり読まれているようです。
私も読者の一人で、その本に書かれてあったことを実践もしてみました。
「超」整理法とは、簡単に言うと「あいまいさ」を許容した書類の分類法です。
仕事をしていると、いつの間にか大量の書類が蓄積します。
彼は、それを紙袋で分類しました。
例えば、月例会関連とか、特定のプロジェクトに関する書類とかです。
この、整理法の特徴は案外皆がやっていない、有効期限を付ける事と期限が過ぎたらよほど保存が必要なもの以外は捨てることです。
捨てるのが出口なら、入り口は「分類不能」ファイルです。それがある程度溜まると、いくつかに分類して、有効期限を決めます。
外出や打ち合わせの時は、必要な紙袋(ファイル)をそのままカバンに入れて向かいます。
通常のキングジムファイルの書類管理は、最初からきれいに分類され、背表紙が付いていて、見た目は整理されています。
しかし、書類はキンギジムの背表紙に合わせて発生はしないので、行き場のないものは、机の上に積まれてゆきます。
実際にやってみると、確かに便利でした。
ただ、書類そのものを減らす工夫をしないと、いつかは限界が来ます。
そう思っていた時に、彼はパソコンを使った、続「超」整理法と言う著書を出してくれました。
当時はWindowsなど無く、MS DOSですが、かなり早かった記憶があります。
この続編では、メールの活用やスケジュール管理の方法にも言及されていて、下手なビジネススクールよりずっとためになりました。
彼は、談話は人の時間を奪うものとして戒めています。また、スケジュールも最初から一杯にすると、緊急事態に対応できなくなるとか、実践的でした。
事実、彼は超多忙で、工夫しなければ回らなかったのでしょう。
最近は、スケジュール管理ツールや会議ツールはずいぶん便利になりましたが、簡単に人を会議に巻き込むことが出来るため、生産性はむしろ下がっていると思います。
最後に、野口悠紀雄さんの最近のトピックとしては、マイナンバーカードや当別給付金のドタバタ劇について、どんなメディアより、その原因を正確に分析しています。
デジタル庁の責任者は、彼が適任だと思いますよ。
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