池上彰さんにつては改めて説明は必要ないのかも知れません。
テレビ等の解説番組や書籍で皆さまよくご存じだと思います。
最近、池上彰さんと学生さんとの対談形式の書籍を読む機会があり、私なりの池上彰像を
お伝えしたく投稿します。
この書籍は、これからの社会を担う若者の質問に、池上さんが自分の経験を元に応えると言う構成になっています。
キーワードをいくつか挙げたいと思います。
1, 乱読でも良いから多くの本を読む。
2, 一見関係ないような仕事もとにかくやってみる。
3, 多くの人と会い、その出会いを無駄にしない。
4, 未来(将来)を見通すために日々のニュースを大切にする。
5, 社会に出たら勉強しよう。
6, 変化を乗り越える事が成長である。
まだまだ、たくさんありますが以上に沿って彼の経験に基づいた回答に触れていきます。
1,の読書につては否定する人はいないでしょう、でも実際に読書を継続する人は多くない様です。彼は書斎や図書館で読書するのではなく、文庫本等を持ち歩き10分や15分の隙間時間で読んできたし今もそうです。
2,の関係が無い様な仕事については、理屈ではなく経験を通して知識や考え方を身に付けないと応用がでいないと言っています。これは、若いうちから「こんなの自分がやりたい事ではない」と言ってやらないのは、知見を身に付ける貴重な機会を放棄していると言うことだと思います。
3,の多くの人と会うについては、良く交換した名刺の枚数を自慢する人がいますが、そう言う人に限って、再訪問していないと言っています。準備をして有意義な時間と相手に思ってもらい、継続して会えるようにすると言うことで、彼は取材を通じてそれを身に付けたと言っています。私の経験ですが、Sonyの課長さんとお会いする機会があった時、必ず宿題を貰い、何度も会って頂いた事を思い出しました。夜の7時から10時くらいでしたが。
4,の未来を見通すにつては、ジャーナリストだから伝え得る側の最低限のルーチンだと考えているようです。良く歴史に学ぶと言いますが、歴史の終着点は今日ですしその延長に未来があるなら当然かも知れません。未来を見通す能力を生まれながらに持っている天才は別ですが。
5,の勉強についても否定する人はいないでしょう。しかし、忙しいとかそれどころではないとか言い訳が多いようです。確かに日本は教育後進国かも知れません。先のダボス会議に参加した人は、日本は教育にお金がかかりすぎる、社会に出たら再度学び直す機会がない、と言われますが、日々できることはあるはずで、姿勢の問題もあるのではと思います。
6,の変化については色んな意見があると思いますが、変化は望むと望まざるとに関わらずやってくるので、それを嘆いたり理由や犯人を捜しても意味が無いと言っています。Sonyの元CEOの出井さんは、インターネットは隕石だと言っていました。もしかしたらコロナもそうかも知れません。でもそれはきっと、大変だ大変だと言っている暇があったっら、どうすれば良いのか考えて行動せよ、という事だと思います。この一年のコロナ対応でのイギリスアメリカと日本の大きな差はそこにあるのかも知れません。
長くなりましたが以上です。
最後にイチロー選手の言葉、「今出来る事、少し頑張ればできそうな事、そういう事を積み重ねて行かないと、大きな目標は近づいてこない」。
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