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プロジェクト事例/総合商社1

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今回は、プロジェクト事例として、総合商社を取り上げます。

時期は1985年前後、商社の名前は日商岩井(現双日)です。

色んな要素がありますが、なるべく一般化してご紹介します。


総合商社と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?

当時は学卒の就職先人気ランキングでは上位を占めていました。

高い給与・7つの海を股に掛けた仕事・日本を背負う、そんな感じでした。

年齢層によっては、ロッキード事件による大規模汚職のイメージもあるでしょう。


ITシステムの開発プロジェクトに派遣社員として、二年半システムの設計に携わりました。

総合商社と言うのは、色んな業種の寄せ集めです。

鉄鋼・小麦・航空機・情報機器・高分子・繊維等、無い物はありません。


担当したのは、重機・産業機械本部で、製鉄プラントや発電所の輸出が中心で、特徴は当時国際的に輸出規制がかかっていた旧ソ連・中国等が市場でした。


システムのコンセプトは既存データの最大活用で、新たな入力は増やさないことでした。

何でもかんでも新たに開発する現在とは大分違いますね。


当時の日商岩井は、全社の契約管理システムと全社会計システムが既にあり、全ての会計仕分けは契約番号と紐付けられていて、個別管理会計システムは既に存在していました。


では、何故開発が計画されたのか。それには商社の取引の説明をしなければならず、以下の分類がありました。


1, 取引形態:輸出・輸入・国内・三国間

2, 契約形態:出会い・ロング・ショート・代行


1,については説明はいらないと思います。必要な方は書籍で調べることが出来ます。

2,につては説明が必要で、出会いと言うのは仕入れと販売がセットになっている契約で、ロングは仕入れ先行契約、穀物や鉄鋼等、ショートは販売先行で、代行はエージェント契約とも言って、商社お得意の口利き契約です。


実際には取引形態×契約形態の16通りがあります。

ところが実際の契約と言うのは、ITシステムの都合では決まらずに、国内の出会い契約+原料の輸入契約+プラント建設の販売契約+翻訳の三国間エージェント契約等無限にあります。


課題は、システムの都合でバラバラに入力された契約データと会計データを以下に契約の実態に近づけるか、という点で、これが一番苦労したところです。


この正解は、日商岩井のノウハウにあたりますし、商社によっても違うのでここでお伝えは出来ません。個別のご相談は、NDAを結んでのプロジェクト内となります。


今回は、このあたりにして置き、次回は商社の管理指標等の開発システムのKSFに触れて行きます。

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