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社長の仕事

global-edger

今日は、あるベンチャー企業との面接にかこつけた、コンサルティングの内容について

匿名で紹介させて頂きます。


その会社はAIの応用では日本でトップを走っていて、ネットワークも駆使して、ユニークな

経営戦略を取っていますが、組織運営がついていかないと言うベンチャーの共通した

問題を抱えていました。


人工知能、特に機械学習機能の分野に特化してビジネスに取り組んでいる会社はまだ、


日本では少ないのが現実です。



御社が In-Store Marketingの分野で先行している事、salesforceやNTT DOCOMOを始めとした


大手企業と資本提携を進め、該当分野でステークホルダーからの大きな期待を受けつつ、


一方ではAI分野の著名な大学教授との連携し、シリコンバレーを始めとした著名な学会とも


連携を進めながら事業を進められている事を強いインパクトを感じつつ受け止めております。



また、大手コンビニチェーンとの共同研究を通じて、御社はAI/機械学習機能のマーケット


への応用及び進出の土壌も他社を一歩以上引き離している事も理解しました。



御社は小規模ながら、突出した技術者を保有しており、基礎・応用並びに実験プロジェクトを通じて、


該当分野で2045年問題と言われている課題についての答えを、ここ数年で出してしまう可能性を


持っていると思います。



そして、コンピューターが人間を超え今までできなかった仕事を自動化し、単純労働者だけではなく


知的労働者、専門家と言われる人々の価値基準、働き方に大きな影響を与え、社会の在り方さえ


大きく変えてしまうポテンシャルを持った会社であると思うに至りました。



私は過去ERP(SAP)との出会いにより自分のIT業界での位置づけを見直し、IT業界を変えていく


プロセスに身を置く事が出来た事を幸運だと思っております。


そしてSAP Japanと言う会社を仲間と共に作り上げてきました。


今回の御社との出会いはそれに匹敵するかそれ以上のインパクトを私に与えました。


ですから、御社と御社の将来性に共鳴し、何らかの貢献ができないかと思いコンタクトし、


出会いの場を得た訳です。



以上、前置きが長くなりましたが、私から見た御社の課題、取り組むべきことをお伝えしようと思いこの文書を作っております。


確かに御社は、卓越した技術を持ちそれを応用してマーケットに出していくために、今までの会社にはないアプローチ方法を取られており非常に画期的でこれからの会社組織の在り方を体現していると言えます。


ただ、私から見て以下の点が課題だと考えております。


1,会社ビジョンの明確化と組織全体への浸透


2,経営戦略の再定義(No.1の会社のみが生き残る時代で何をすべきか?)


3,上記を受けての御社の置かれているマーケットの中でのRe-Positioning


4,マーケティング戦略


5,製品戦略とローチングプログラム


6,基礎・応用両面での研究開発の方針の明確化及び実行


7,そのための組織の最適化と組織マネジメントの強化


8,プロジェクトマネジメント力の強化



今まで御社と接触してきた中で、御社は8,プロジェクトマネジメントの強化のみに注力されている様に私には見受けられます。


言い方を変えると、それ以前の基本的な会社経営・存続・拡大についての基本的な課題が全て

社長の頭の中で完結し、組織化が不十分だという事です。


一部の天才や技術力だけでは会社組織は成り立ちません。


私は、33年間IT業界で生きてきました。環境も技術も応用範囲も大きく変わってきました。


しかし、人間にしかできない仕事はありますし、社長はじめ経営陣は特にその点に注力すべきだと


思いますし、今から始めるべきだと思います。


そのための人材補充であり、重要な事ではありますが目の前のプロジェクトだけを見ていては

根本で誤ります。


私は自分の役割は、今までの経験からつかんだもの(スキルだけではありません)を次の世代へ

引き継ぎ、皆が離陸して行くための滑走路を提供する事だと思っています。


もしご縁がありましたら、私を最大限に活かしきるやり方を一緒に考えて行きたいと思っています。


最後に、この文書は今まで私自身が収集した情報と1次面接で得た情報のみを元にして、あとは私の


今までの経験(多くの会社を見てきたこと)に沿って作成したものです。誤解や失礼な物言いが多々あると思います。しかし、あえてお伝えする方が良いと判断して作成しました。


ご寛容を持って受け入れて頂ければ幸いです。



これを読んだ若い社長は驚いて「その通りなんです」「どうしてここまで分かったのですか?」

「どうしてたかが面接にここまで用意する必要があったのですか」と聞きました。


私は「コンサルタントだからです。重要かつ実行可能な課題であればそれをお伝えするのが

私の仕事です。例えそれが面接の場であっても」と答えました。


社長はあなたのような人は初めてだ、どう組むのがいいのか即断できないので時間をください

と言って別れました。


多分落ちたでしょう(笑)。

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